SOTOのレギュレーターストーブの「ストーブ」って何?


新富士バーナー(株)のホームページにもマイクロレギュレーター搭載ST310レギュレーターストーブと大々的に載ってます。

・「ストーブと言う名前からしてストーブになるのでは⁈」
・「むしろ、コンロっぽいのは、仮の姿で本当はストーブとして産まれてきたのではないの?」

と言う、素朴な疑問。

ストーブと言えば、

石油ストーブ

↑こんな形をしてますが、

SOTO ST310はこんな形です。↓

SOTO ST310


どう見てもコンロにしか見えませんよねー!

しかし、「ストーブと名乗ってるからにはストーブに違いない!」と言うわけで、寒い季節になってきたし、ST310がストーブとして使えれば一石二鳥! 益々活躍の場が増えそうです!


ST310カスタム第二弾 ストーブ化計画

まずは、SOTOのレギュレーターストーブST310と一般的な石油ストーブを比較してみました。


・ST310
発熱量 2.9kw(2,500kcal/h)
使用時間 約1.5時間(ST-760 1本使用時)

・一般的な石油ストーブ(例:コロナRX2918WY)
暖房出力 2.29〜2.87kw  木造8畳まで
使用時間  約18時間 タンク容量  5.0L


最大火力を見るとST310は2.9kwもの火力が有り一般的な8畳用石油ストーブとほぼ同等の火力があります。問題は使用時間ですが、キャンプでの使用シーンを考えると、ソロテントの場合、木造家屋と比べて薄い生地一枚ですが、わずか2畳程で天井高も低いので、火力を絞って使えばそれなりに燃焼時間は稼げそうです。この辺は外気温との絡みもあるので実際に使用して試してみるしか有りません。


とりあえず、単純に石油ストーブの燃焼筒がそのまま使用できるのではないかと考え、廃品の石油ストーブの燃焼筒を手に入れました。↓
石油ストーブの燃焼筒

結構な大きさがあります。1.8㍑のペットボトルをイメージすると分かりやすいかもしれません。一応そのままST310に乗せてみましたがグラグラするし、バーナー部分からも距離があるのでこのままでは使用できません。しかもバッグでの運搬を、考えるとガラス部分が危険です。


と言うわけで、分解してみます。
燃焼筒の底部は下の写真のようになってます。↓
燃焼筒の底部

複数の筒状のものを十字の棒で留めてあるだけのシンプルな構造です。写真の二箇所の矢印部分にある留め具を外します。結構硬い留め具ですが後で再利用するので完全に潰してしまわないように要注意です。


分解出来ました!
分解された燃焼筒

廃品利用なので全体にススのようなサビのような粉がふいてたので、洗ってみましたが完全には取れませんでした。まぁー使用にあたっては特に問題ないのでそのまま工作していきます。


ガラス部分は危ないので取り外すとして、あとは燃焼筒上部にが大きく張り出してるのでこの部分を切り落とすことにしました。↓
燃焼筒の上部

薄い金属板8ヶ所支えられてるだけだったので、100均の金切りノコで簡単に切り取れました。


次に、十字に組んであった金属棒を元に戻し、長すぎて余った部分を切り取ります。↓
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切り取った後は、先程この金属棒を引き抜く時に取り外した留め具を再利用して、この棒が抜けないように再び固定します。


ここまでやって一旦ST310の五徳の上に乗せてみましたが、内側の燃焼筒が飛び出しているのでかなり不安定です。
そこで、この飛び出した燃焼筒の五徳に当たる部分に切り込みを入れていきます。↓
石油ストーブ燃焼筒の改造

ここの切り込みも100均金切りノコでやったのだけども、結構硬くて苦労しました。グラインダーがあれば一瞬で終わる作業なのだけどもあいにく壊してしまったので泣く泣く手動でやりあげました。親指の爪先がかなり薄くなってしまいました。


完成‼︎
ST310に乗せた石油ストーブの燃焼筒

切り込みを入れた事で安定感抜群とまではいかないまでも、まぁーなんとかなるかな?

屋内で早速点火してみました。内側の燃焼筒が真っ赤になって燃えていきます。火力を最大にするとボーと言う燃焼音が大きくなってチョット怖くなったので中火くらいでしばらく放置してみましたが十分な暖かさです。とくにラッパ状の上部から熱がかなり放出されてます。シエラカップくらいの大きさなら暖房しながらコーヒーを沸かすこともできそうです。

あとは実際に庭にテントを張って、暖かさと燃焼時間の検証をしてみようと思います!


そもそも、レギュレーターストーブはストーブに違いないと思いやってみましたが、

SOTOレギュレーターストーブに驚愕の事実が!


英語のStove(ストーブ) を日本語に翻訳してみると、→ストーブ、コンロ、レンジ と出てきます。

逆に、日本語のコンロを英語に翻訳すると、→Stoveと出てきます。

ではコンロってなんなの? Conroじゃ無いの?

グーグル先生曰く、
実は「焜炉」なんですって!

コンロって普通カタカナ表記されるので外来語かと思ったら、純然たる日本語だったのね(^^)

なので新富士バーナー(株)SOTO Regulator Stove調整弁付き焜炉と言う事で、看板に偽り無しなのでした\(^o^)/