【自転車置き場製作】

今回は少し大物です。

奥方が自転車置き場が欲しいとのこと、

だいたい2〜3台置ければ良いのだけども、凝り性なもんで家の裏の空きスペースにがっつり作ってやろうと一念発起!
ド素人がツーバイ材を使ったツーバイ工法 (木造枠組壁工法) に挑戦しました!

ひとつ断っておきますが、

全ての作業を、ドシロートが十分な装備も無い中、たった一人で行いました。

ゆえに、あまり参考にならなかったり、無茶な設計や作業もたぶんにあります 。

事故や怪我があってもあくまで自己責任です。

特に、電動工具などは扱い方によっては非常に危険な道具です。実際、何度か肝を冷やした事もありました。

どこかのブログで「丸ノコがモモの上を走った…」なんて想像するだに恐ろしい記事を見かけた事もあります。

素人の私が言うのもなんですが、作業にあたっては細心の注意を払って行いましょう。

この記事が多少なりお役に立てれば幸いです。


*設計
自宅裏の空きスペースがだいたい車⒈5台分程のスペースなのだけども、土地の形が台形なのですよ!

この台形というのが曲者で、有効活用しようとすれば建物も台形に作らなければならないので苦労しました。


この時に有効活用させて頂いたのが、
ツーバイビルダーというシェアウェアです。
https://www.vector.co.jp/magazine/softnews/070628/n0706281.html

これが大変便利でホームセンターのあるツーバイ材を使って3Dで設計できます。(WindowsXP、2000対応)

*現在の最新版は、caDIY3D-X Ver.3 (Windows8.1、10対応) 30日間無料試用、継続使用する場合は、試用期間終了後ライセンス購入となってます。


「それにしても台形の建物は難しかったです。」

下の写真を見てください。

ブロック基礎

手前が広く、奥が狭い土地になってます。

左手前の角と左奥の角は、自宅に対して直角になってますが、右手前と奥の角は直角ではありません。と言う事は、そこの壁同士は斜めにつなげなくてはなりません。

また、屋根部分は写真左側から右側に流れる片流れの屋根で設計しましたので、屋根の高さが右手前と奥では高さが違います。

恐らく、プロの人はこんな設計はしないのだろうけどもでも、そこは怖いもの知らずの素人の強みでやってみました (汗)。


まずはブロック基礎と土台

基礎の部分だけで一ヶ月以上かかりました。

穴掘って地面をブロックで叩いて固めて、バラス敷いて固めて、水平取って、ブロック敷いて、セメントこねての繰り返し、何回ホームセンターを往復したことやら…なにせひとりぼっちの作業なので過酷な肉体労働でした。

ブロック基礎が出来上がったら、土台の木材にキシラデコールと言う防腐塗料を塗った上で、何箇所か穴を開けてアンカーボルトで固定しました。

キシラデコールを塗った土台



壁面製作と取り付け

まずは、設計図通りの長さで枠組みを作ります。柱の間隔は強度を考え450ミリ以内におさめます。
2×4の壁枠


次に、枠組みに対して厚さ1.2ミリの900x1800ミリ合板を貼り付けるのですが、ここで疑問。

「板同士のつなぎ目は何処になるのか?」

おそらく強度を考えれば、板の端部分は柱に固定されなければならないと思われるので、ちょうど良い長さになるようカットして貼り付けました。

ベニア板を貼り付けた壁枠



壁を起こします。
通気性と軽量化の為あえて真ん中部分の板は付けなかったのですが、コレが異常なほど重く、途中で分解してしまおうかと考えましたがなんとか立てることが出来ました (なにぶんひとりぼっちなもんで…) 。

壁枠を起こす

壁枠を起こす




という訳で、他の3面の壁は枠を立ててから貼っていく作戦に変更
2×4の壁枠

2×4の骨組み

実は、写真に載ってる短い脚立しか無かったので、結構危ない作業をしてしまいました。

作った枠はまだ強度が無く、枠同士の頭をつなぐ時にグラグラしてかなり危険でした。
 (フェンスの向こう側は2メートル程下がってます)

後から考えると、この後の屋根の作業も考えれば長い脚立を購入するべきでしたが、結局最後までこの脚立一本でやりました。



垂木の取り付け

天井根太垂木、合板ガゼットの取り付け

天井根太と垂木

垂木は、屋根を支える木材。

天井根太は、天井を支える材木。

合板ガゼットは、垂木と天井根太をつなげて固定する木材です。

ちなみに、根太は「ねだ」と読むそうです。 


誰だ!「こんぶと」なんて読んだ奴は⁉︎

「はい!わたくしめにございます‼︎」


根太の取り付けにはツーバイ工法でお馴染みのシンプソン根太受け金具を使用してます。

根太を取り付けを完了した所で、難問が!

何と、脚立が短すぎて垂木の取り付けが出来ません。

せっかく壁の組み立ての時に、何とか長い脚立を買わずに済んだのに…

何とか知恵を絞って、偶然にも自宅階段の踊り場の窓から根太の上にあがれそうなので、取り敢えず下から垂木の材料を根太の上に乗せ、踊り場の窓から上に乗って作業しました。

根太で繋がっているとは言え、まだ結構グラつく中での作業でしたので、この時も結構危険な作業をしてしまいました。



その後、垂木に直行して垂木同士をつなぐ木材 (名称は判りません) を取り付けると、だいぶ強度が上がってきました。

2×4で作りかけの倉庫


ちょっと危険な作業なあったものの、

たった一人でここまで出来た時の満足感!半端ないって‼︎



屋根取り付け

実は、ここでも脚立にまつわるトラブルが…

2×4で作りかけの倉庫



何と⁉︎やっぱり脚立が短すぎて、野地板を垂木の上にあげることができません!

何度かトライしてみましたが、合板が重いしデカすぎて風に煽られるしで無理でした。また大きさ的に、前回のような窓からの搬入も無理です。

しかしながら、周りを見渡すと何と!偶然にも脇に電気温水器のタンクがあるじゃ無いですか!
何とか脚立を使ってタンクの上に乗り下から合板を引き上げ、垂木の上に乗せることができました。


野地板
2×4の野地板

強度の観点から野地板を市松模様に貼っていきましたが、これがツーバイ工法として正しいのかはわかりません。

また、つなぎ目は壁面同様、合板の端を、垂木の部分で釘打ちしてます。

垂木と垂木の間隔が一定で無いため一枚ずつ現物あわせでカットし、貼り付けていきました。



アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングを貼った野地板

防水のためのアスファルトルーフィングをダイソーの300円ガンタッカーで打ち付けていきます。

その後、屋根の波板を釘打ちしていくのですが、そのままでは野地板を突き抜けてしまうため、垂木の部分に固定するよう桟木を取り付けていきます。
 桟木を取り付けた野地板


屋根材は耐久性のあるオンデュリン波板
野地板に取り付けられたオンデュリン波板
最終的には、雨どいもつけましたが残念ながら写真がありませんでした。


2×4の屋根裏

これで屋根がついたので雨が降っても作業ができます。



壁面パネル取り付け

合板って意外と重いのですよ。下の方はそのまま釘打ちできるから楽なのでけれど、上の方は脚立は短い上に土地のギリギリまで建物を設計したので立てかけるところがない。材料を下から支えてくれる人もいない。

かくなる上は、

庭のフェンスに乗って作業してしまいました!

落ちれば高さ2メートル以上はある用水路脇の土手に真っ逆さまです。運悪く水の用水路に落ちると4メートル近くあります。

今こうして無事に生きてますが、

今この記事を書いてて、脚立を買うべきだった。と心の底から反省してます。


2×4の壁面パネル

2×4で作りかけの倉庫


透湿防水紙

壁内の湿気を逃しつつ、防水をしてくれると言う不思議な紙です。


杉板の外壁
壁に貼られた透湿防水紙
横方向に桟木を固定した上に、外壁となる厚さ5ミリほどの杉板を打ち付けていきます。



以上!おわり‼︎





『あらっ⁈立派な建物が出来たじゃないの!』と思いますか?


そこはタイトル通り、凝り性だけど飽きっぽい人間の本領発揮で、最後の写真の状態で3年放置しました。

外壁の杉板を貼ったのは写ってるごく一部分だけで、残りの面は防水紙を貼ったまま放置\( ˆoˆ )/

防水紙はボロボロになり内側のツーバイ材やパネルには雨染みが……
窓や扉も作るつもりだったけれども……


疲れたんだよね…


一年くらい休みのたびに作業して。


最終的には、やっつけでトタン板を貼り付けて終了としました。(ホントは杉板を貼ったお洒落な小屋になるはずだったのに……)




写真は……




どうかご勘弁ください。m(_ _)m