SOTOのレギュレーターストーブST310を実際に使ってみるとコンパクトに収納出来て、火力は十分、上に乗せた鍋もぐらつかず安定感もあって、とても満足できるシロモノでした。
しかしながら、こんなに素晴らしいST310にも欠点がありまして、
その①.点火スイッチが押しにくい。
その②.足が熱くなる。(実際酔っ払って、つい触ってしまって体験済み^^;)
その③.収納袋がショボい
①に関しては、自作は無理なので素直にオプションの点火アシストレバーなるものを購入しました。
②に関しては、アシストグリップなるものがオプションで販売されてますが、ST310を購入した諸先輩方たちは、ホームセンターで購入できるシリコンチューブを通す方法で対策をされてます。
勿論それでも良いんですよ!安いし、簡単だし。しかし、
カスタムと言うからにはもう少し工夫したかったので知恵を絞りました!
(こんな性分で今まで沢山の失敗作を生み出してきた事は忘れました。^^;)
小生、少々レザークラフトなるものを嗜んでおりまして、思いついちゃいました! キャンプと革という組み合わせが何だか良い予感がします。
ついでに、寒くなってきたのでCB(カセットボンベ)缶にもカッコいい革のジャケットを着せてあげることにしました。
目次「ST310革紐を使った熱対策」
目次「CB缶用の革ジャケット」
SOTO レギュレーターストーブ ST310の脚を革ひもを使って編んでみよう!
🔶用意するもの
- 革ひも
- 木工ボンド
以上たったこれだけで、憧れのカスタムが出来ます。
ここで皆様に少し注意があります!
木工ボンドは、百均で買えるので良いですが、
では、革ひもはどこで手に入れよう?
そうです!手芸屋さんなのです。
女子供の巣窟なのですよ!
僕は小心者なので、嫌がる子供ををむりやり連れて行きました。しかし子連れで緊張感を和らげたにも関わらず、知り合いの若い女子に偶然にも出会ってしまい、顔が真っ赤になり何故か訳の分からない言い訳をした挙句逃げ出してしまった苦い思い出があります(^^;
今では慣れて会員カードまで持ってますが、初めての時は女子供を連れて行くと少し安心できます(^^)
🔶編み方
色々な編み方がありますが、シンプルにまとめ結びでやってみました。
①まず脚部の長さに合わせて革ひもを沿わせます。この時左端が巻き終わりになるので脚より長くならないようにします。
②次に長い方の革ひもを短い方の革ひもに巻きつけていきます。この部分が巻き始めになりますが、右端いっぱいから巻きつけるとバーナー部分に近くなりすぎるので、ほどよい所から巻いていきます。
③巻き始めの部分が下写真のようになっていればOK。特に巻き始めの部分は滑って巻きにくいので指でしっかりと押さえます。
④途中は、グルグル巻いて行くだけなので簡単ですが、芯になってる巻かれる方の革ひもがズレていくので、真っ直ぐに調整しながら強めに巻いていきます。ただし、あまり強すぎると革ひもが切れるので注意!僕は2回引きちぎってしまいました(^^;
⑤最後に芯になってる革ひもの輪っかに通します。輪っか部分に白ボンドを爪楊枝などで少量つけて、引っ張ったら完成です。もし、輪っかが緩すぎて抜けそうだったら紐の端を固結びして輪っかから抜けないようにしても良いと思います。
🔶注意点
●「なぜ、長い脚と短い脚を分けてるの?いっぺんに全部つなげてやれば良いじゃん!?」とお思いでしょう。
「やってみましたとも!」
カーブがキツくてうまく巻けませんでした(^^;
●長い方の脚はもう少し下の方から巻いた方がバーナーの熱が当たりにくいので良いかも知れません
●使用した革ひも
太さ1.5mm 水牛製 BUFF LEATHER CORD
実は、最初は同じ水牛製のヴィンテージ調のもので作ってみたのですが、ガタガタになってしまったのでやり直しました。
2つの革ひもを比較すると、ヴィンテージ調のモノは使い込んだ風合いに加工がしてあり少し毛羽立ってます。もう一方はナチュラル色に染色してあり蝋引きしたような艶と手触りで、ヴィンテージ調と比べて真ん丸い形状になってます。
●革ひもの長さは、
長い方の脚で約1m、短い方の脚で約80cm
脚4本合計で 7m20cm くらいの長さがあれば製作できます。
うちの近所の手芸屋さんでは、一袋2.5m 300円で販売してましたので、3袋合計7.5m 900円 也と思ったら、よく考えると長さの関係で4袋いりますね。
ただ僕の場合は、引きちぎったり、失敗したりしてもっと費用がかかりました。
この記事を見た方は、僕を踏み台にして失敗しないように!(^.^)
🔶小ネタ
CB缶用 革のジャケット
SOTOのレギュレーターストーブST310と共にに我が家にやって来た、SOTO純正CB(カセットボンベ)缶にカッコイイ革のジャケットを作ってあげることにしました。(*^^*)
🔶用意するもの
●革●糸 (麻糸、シニュー糸など、)
●針、菱目打ち、カッター、定規、カッターマット、ゴム板 など、
使用した革は、数年前に買って放置してた4.5mm厚栃木レザー使いました。栃木レザーと言えば、高知の鰹のたたきや、下関のフグのように、ある意味ブランド価値が有るのでしょうが、僕が買ったのは安いヤツで、半裁で9,000円位だったかなー? 安い理由は、キズや染めムラや焼けがあったりなんだけども、むしろその方が自分の好みだったりするので願ったりかなったりです。
お手軽に始めるなら、A4サイズでお手頃な価格のものが良いでしょう!
通販なら、
レザーマニアや協伸オンラインなどがおススメです。
前回記事にしたST310の革ひも工作と違って、革を切ったり、縫ったり、穴を開けたりしないといけないのでどうしても道具類が増えてしまいます。最低限下記のものがあればなんとかなるでしょう。
🔶作り方
◾️革をカットする。
CB缶のサイズは外周213mm、高さ198mm なのですが、 革を巻いた際に厚みで大きさが多少前後するので、用意した革を実際にCB缶に巻いてみて微調整します。
市販されてるA4サイズの革の大きさが210x297mmなので、単純にCB缶に巻いて縫い合わせる又はファスナーを付ける仕様だったら、A4革1枚で作れます。
◾️ファスナーをつける。
その前に、こだわり派の人はトコノールなどの仕上げ材でコバ面を磨きましょう。
僕は、ファスナーが付くところのコバ面のみ磨くことにしました。レザークラフトやってる方の中にはコバ磨きに命を賭けてる方も多数おられますが、面倒なのでそこそこで終了しました。
そんな仕上げ材は持ってない人は、むしろ何もしなくていいじゃない! どうせアウトドアで使うものだし、その方が「ワイルドだぜー」(古っ(^^;;
取り敢えずファスナーの片側のみ白ボンドで貼り付けます。
ここで大事なのが、慌てて全部貼り付けない事。だって革に穴あけ出来なくなっちゃうよ⁈
ここからの手順は、
ファスナー片側のみ貼り付け→穴あけ(必要な穴はこの時点で全て開けます)→ファスナー片側を縫う→もう片側貼り付け→もう片側ファスナー縫い合わせ。です。
菱目打ちで穴を開けていきます。この際、なるべく目が真っ直ぐに並ぶようにすると、仕上がりが綺麗です。。
紙テープで開かないよう押さえてます。
◾️縫う。
ファスナー下側の革の合わせ目の部分2cm位ははクロスステッチという縫い方です。その他の部分は一般的によく使われるヒラ縫いです。
それぞれの縫い方の解説は、他サイトをご参照を!(私の拙い文章力では、伝えきれません)
最後に底の部分も縫い合わせて、
完成!
余った革ひもでキャップをファスナーにくくり付けましたよ。
前回のキャンプ時にボンベのキャップを無くしてしまって、キャップ無しでカバンの中に突っ込んでだのだけど、ガスがカバンの中に充満しないか結構気になってたのよねー(^^)
それと、CB缶用ジャケットの革の厚みが厚すぎて、ST310に組み合わせた時に少しガタついたので、追加でST310の地面に接する脚部に革ひもを巻いたら問題は解消しました。
後から考えるに、脚に巻きつけたこの部分は、脚一本につき紐一本で行けたかなぁーと思いますが後の祭りです。紐が切れたら次回やってみます!
以上、SOTO レギュレーターストーブST310の革を使ったカスタムでした。
久々に革細工をしましたが、思ったよりも満足いく出来となりました。
どこにも売ってないオリジナルの品です!
まぁ〜普通こんなものに手間ひまかけてるバカもおらんでしょうけどね(^^;
最後に、
SOTOレギュレーターストーブST310の欠点③.「収納袋がショボい」は、今後の宿題といたします。
「妄想は止まらない!」♪( ´θ`)ノ